SL 走る! 晩秋の空に汽笛が響く・・・  2005.10.30 (Sun)
うーん、懐かしい! あの、もの悲しい汽笛の音、煙の匂い・・・。
仕事をしていたら遠くからかすかに汽笛の音。えっー?! SL?
封じ込められていた記憶がにわかに蘇り、すぐにSLの汽笛の音だってわかりました。慌ててベランダに出てみたら、ほんとにSLが走ってる!
数十年前(古!)、子供の頃に乗った蒸気機関車での1シーンが蘇ってきました。トンネルに入る前には慌てて窓を下ろしたことや、間に合わないと煤が目に入って痛かったこと、当時は乗り物酔いがひどかったので、あの独特の匂いがすごくいやだったこと・・・。

今年は富士見―岡谷間の鉄道開業100周年なんですって。それに併せて数々のイベントが行われているのだけれど、これがやっぱメインイベントなんでしょうね。茅野―岡谷間を、3日間だけお客さんを乗せて1往復半するんだって。でも、ここを走るのは40年振りだという試運転のSLが走るまで、ぜんぜん知らなかったんだけど。
我が家は線路のすぐ近く。ほんのちょっとなんだけど、ベランダからも電車が見られます。しかもここ、かなり急なカーブになっていて、鉄道マニアの間ではかなり有名なポイントらしいんですよ。尼崎でのあの大変な事故があってから、ちょっと怖くなったくらいのカーブですもん。っていう事は、電車を撮影する時はやっぱり絵になるんですよね。

近くで見ていた、たぶん同年代のおじさまが一言。「なんか涙が出てきちゃった・・・」 ほんと、そうかも。昔通勤で乗ってたわっていう、ご年配の奥さまも、ほんとに懐かしくてやっぱり涙が出ちゃったっておっしゃってました。
なぜか涙を誘うSL。なんでだろ。あの哀愁を帯びた汽笛の音色のせいかな〜。私も涙こそ出ないけど、あの汽笛の音には何だか胸がきゅんとなるよ。で、居てもたってもいられずに、ついつい毎日カメラ持って見に行ってしまったのです。
見ている人も、乗っている人も、機関士さんも車掌さんも、警備のJRの人も、なぜかみんな手を振るSL。うむ、手を振りたくなるんだよね。不思議。私ももちろん手を振りましたよ。誰にって、SLさんと、一生懸命石炭をくべている(超懐かしい言い回し!)であろう機関士さんに。

SLって、ほんとに生き物っていう感じなんだよね。すごく頑張って、全力で走ってる。電気だけで走っている今の電車とは大違いで、頑張らなくちゃ止まっちゃうよっていうのがあるものね。そういうのがやっぱり魅力なんでしょうね。
それにしても、マニアからにわかファンまで、まあものすごい人だこと。特等席のポイントは、もちろん朝早くから来て場所取りしているようでしたよ。撮影用の脚立が林立して、雛壇のようにカメラマンが鈴なりになってるの。そしてもちろん線路の脇にはカメラを持った人だらけ。私はちょっと離れたところから撮ってたんだけど、Cooperさんは迫力のあるショットが撮りたかったらしくて、線路の脇に陣取りました。そして連続ショット成功! 少し重いですが、ぜひこちらからどうぞ
目の前にズンズンと近づいてくるSL。いやー、やっぱり迫力あるね。なんだかドキドキするよ。
Cooper氏曰く、「SLには曇り空がよく似合う」。ふーむ、そうか。あの真っ黒で重厚な、明るさとは無縁な生き物には、確かに今日みたいな灰色の空が似合うかもね。
これでもう動いているSLは見納めかな。今度は150周年? そりゃあもう天国から見るっきゃないでしょ。
 Mr.Cooper の Steam Locomotive D51